換気扇故障のイメージ写真

こんにちは!不動産ハッカーの管理人です。

賃貸住宅に住んでいると、換気扇で下記のようなトラブルがあることがあります。

  • 換気扇からキュルキュル・ジーなど異音がする
  • 換気扇の電源を入れても動かない
  • 換気扇の吸い込みが悪い

このように換気扇が故障した場合、どのように対処したらいいのでしょうか?
また、修理・交換費用はだれが負担するのでしょうか?

今回は、管理会社に勤めていた経験を生かして、換気扇故障時の対処方法・費用負担などを、お話ししたいと思います。

それではまいります!

1.換気扇が故障したときの対処方法

賃貸の換気扇が故障した場合は、大家さんもしくは管理会社に連絡して対応してもらいます。

換気扇は、大家さんの費用負担にて取り付けられた「設備」であり、大家さんがその機能を保証するものです。

大家さんの所有物のため、原則として大家さんが修理・交換をします。

参考までに、国土交通省の賃貸借契約書のひな型には、下記のように書かれています。

第 9 条  甲(大家さん)は、乙(入居者)が本物件を使用するために必要な修繕を行わなければならない。

たまに、大家さんのなかには「換気扇は消耗品だから入居者が修理してくれ!」と言われる方がいらっしゃいますが、換気扇は消耗品ではありません。

消耗品とは、電球やパッキン、ふすま紙、障子紙の交換など、費用が少額なものをさします。

2.故障の原因により費用の負担者が変わる

基本的に換気扇の修理・交換費用の負担者は大家さんですが、故障の原因によって入居者になることもあります。

2-1.寿命による故障は?

換気扇が寿命により故障した場合は、大家さんの負担になります。

参考までに、換気扇の寿命は使用頻度や使用環境、掃除の頻度によって変わってきますが、一般的に寿命は「10~15年」だと言われています。

たとえば、換気扇を24時間回しっぱなしにしたり、掃除をしていなければ、寿命はもっと短くなります。

製造年が分からない場合は、換気扇に「製造年が書かれたシール」が貼られていることがありますので、探してみましょう。

もしくは、メーカーが分かれば、ホームページに耐用年数の目安が書かれていることもあります。

この場合は、大家さん・管理会社に連絡すれば、業者が修理・交換をしてくれるでしょう。

2-2.故意・過失による故障は?

入居者の故意(わざと)・過失(うっかりミス)による故障は入居者の負担になります。

これについても、国土交通省の賃貸借契約書のひな型に書かれています。

第 9 条 甲(大家さん)は、乙(入居者)が本物件を使用するために必要な修繕を行わなければならない。この場合において、乙の故意又は過失により必要となった修繕に要する費用は、乙が負担しなければならない。

たとえば、「換気扇を掃除中に壊してしまった」は、過失(うっかりミス)になりますので、入居者負担になります。

この場合は、大家さん・管理会社に連絡し、業者が修理・交換をして、修理・交換費用を請求されるでしょう。

2-3.掃除を怠ったことによる故障は?

入居者が、換気扇の清掃を怠ったことによる故障は、入居者負担になります。

参考までに、国土交通省の賃貸借契約書のひな型にも、下記のように書かれています。

賃借人の負担になるもの

1. ガスコンロ置き場、換気扇等の油汚れ、すす(賃借人が清掃・手入れを怠った結果汚損が生じた場合)

よくあるケースが、「大家さん・管理会社に連絡して業者が見に来たところ、故障の原因はホコリだった。そして掃除をしたら直った。」というケースです。

この場合、費用は入居者負担になる可能性があり、金額は数千円ほどでしょう。

ただ、いつから入居しているかにもよります。

極端な話、たとえば入居から半年しか経過していなければ、「入居前に掃除はしたの?」と言いたくなりますよね。

ちなみに、私は現在賃貸住宅に6年住んでおり、換気扇の掃除は、表面のカバーについたホコリをとる程度しかしていませんが、故障することなく元気に回っています。

また、以前3年間住んだ賃貸住宅は、換気扇の掃除は全くしませんでしたが、故障しませんでした。

3.換気扇の掃除をする方法

換気扇の掃除の仕方は、You Tubeが参考になります。

下記の動画は、なぜかミニスカのおねえさん?がキッチンの換気扇の掃除をしている動画です。

浴室の換気扇の掃除は、下記の動画を参考にするといいでしょう。

その他にもYou Tubeで「換気扇 掃除」のキーワードで検索すると、換気扇の掃除の仕方を解説した動画がたくさんあります。

You Tubeで「換気扇 掃除」で検索した結果はコチラ

注意点として、掃除中に故障させた場合は入居者負担になりますので、慎重に行いましょう。

また、清掃がシロートには難しい特殊な構造の場合は、基本的に大家さんの負担になりますので、無理はしないようにしましょう。

3-1.自分で清掃業者に依頼する場合

清掃業者を自分で探して依頼する場合は、念のため大家さん・管理会社の許可をとった方が安心です。

大家さん・管理会社が「掃除は自分でしてください」と言うのであれば、「自分で清掃業者に依頼したらダメ」とは言わないでしょう。

換気扇クリーニングの相場は、

  • レンジフードタイプ:11,500円~12,500円
  • プロペラタイプ:7,000円~11,000円

です。

あなたの地域の業者を探すなら、暮らしマーケットが役に立ちます。

3-2.管理会社に紹介してもらう場合

清掃業者を管理会社に紹介してもらうこともできます。

管理会社は入居者の入退去があるたびに清掃業者に依頼しますから、付き合いのある清掃業者が必ずあるはずです。

メリットは、もし清掃業者との間で何かトラブルになったときに、管理会社も対応してくれるはずです。

デメリットは、料金に管理会社のマージン(約10%など)が加算されていることが多く、相場よりも割高になる可能性があるところです。

3-3.フィルターをつけるとホコリ対策になる。

換気扇のカバーにフィルターを付けることで、ホコリ対策になり、掃除の頻度を減らしたり、掃除が楽になったりします。

フィルターはホームセンターや楽天で売っています。

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4.換気扇の調子が悪いときは放置せずに報告する

換気扇の調子が悪いときは、そのまま放置せずに、大家さん・管理会社に報告しましょう。

入居者に善管注意義務(ぜんかんちゅういぎむ)というものがあります。

民法400条の「善良な管理者としての注意義務」のことで、入居者が借りた部屋の管理者として、注意をもって扱うことが求められます。

もし、換気扇の調子が悪いのを知っていてそのまま放置し、火災へと発展した場合、入居者は責任を問われるかもしれません。

調子が悪いときは、報告をしておくと安心です。

まとめ

今回は、賃貸住宅の換気扇の故障についてお話しさせていただきましたが、いかがだったでしょうか?

換気扇が故障した場合は、大家さんもしくは管理会社に連絡しましょう。

寿命による故障は大家さん負担、故意・過失による故障は入居者負担、掃除を怠ったことによる故障は入居者負担になる可能性があります。

以上、参考になれば幸いです!