こんにちは!不動産ハッカーの管理人です。
エアコンを使用していると、たまにエアコン本体から水がポタポタと水漏れを起こすことがありますが、賃貸住宅の場合、どのように対処すればいいのでしょうか?
また、修理費用は大家さん・入居者どっちが負担するのでしょうか?
そこで今回は、賃貸管理会社に勤めていた経験を生かして、エアコンの水漏れについて語りたいと思います。
それではまいります!
1.エアコンの水漏れの原因は〇〇だった!
エアコンの水漏れの原因は、8割方が「ドレンホースのつまり」です。
ドレンホースとは、下記の写真のように、エアコン本体の内部で発生した水分を外に排出させるためのホースです。
ドレンホースの先端から、水が少しずつ流れている光景を見たことがあると思います。
もちろん、ドレンホースから水が出るのは正常な動きです。
エアコンの構造は、下記の図のようにエアコン本体の内部で発生した水分を、ドレンホースで外に排出する仕組みになっています。
しかし、ドレンホースにホコリや汚れなどの「つまり」があると、水が外に排出されずに逆流して、水漏れを起こしてしまします。↓
したがって、水漏れの原因がドレンホースの「つまり」の場合は、この「つまり」を取り除くことで直ることが多いです。
2.ドレンホースのつまりは入居者責任?
意外だと思いますが、ドレンホースのつまりは、基本的には入居者の責任になることが多いです。
なぜなら、賃貸住宅ではエアコンの清掃(フィルターの汚れや、ドレンホースの汚れ)などの維持管理は、入居者にしてもらうことが一般的だからです。
通常、大家さんや管理会社は、エアコンの汚れを定期的にチェックなどはしません。
また、入居者には「善管注意義務」というものがあります。
善管注意義務とは、民法第400条の「善良な管理者としての注意義務」のことで、入居者は借りた部屋の管理者として注意をもって扱うことが求められます。
清掃を怠ったために発生した不具合であれば、善管注意義務違反を問われる可能性があります。
したがって、業者に依頼した場合は、基本的に入居者負担になります。
ただ、あくまでも基本的な話であり、例外もあります。↓
2-1.例外①:入居した期間による
入居して間もないころ(例えば1年未満など)に水漏れが発生した場合は、大家さん負担になるケースが多いです。
なぜなら、入居前に大家さんや管理会社が清掃を行っておらず、前の入居者の汚れにより発生した可能性が高いからです。
もし大家さん・管理会社から「入居者負担ですよ!」と言われた場合は、「入居前に清掃はしたんですか?」と確認してみましょう。
2-2.例外②:取り付け方が悪い
エアコンやドレホースの取り付け方が悪いことによって、ドレンホースにつまりが起こるケースもあります。
たとえば、ドレンホースの先端が垂れ下がっているのではなく、下記の図のように上を向いている場合は、水が流れにくく汚れがつまりやすくなります。
写真で見ると、下記のような感じです。↓
この場合、ドレンホースの先端を地面から5~10センチ以上離すようにカットすると、水が流れやすくなります。
※カットする場合は大家さんか管理会社の許可が必要です。
これに関しても、もし大家さん・管理会社から「入居者負担ですよ!」と言われた場合は、「取り付け方が悪いでしょ!」と言いましょう。
また、業者がエアコンを見にきた際は、なぜドレンホースが詰まったのか、その原因を聞くことが大切です。
2.ドレンホースの掃除の仕方
ドレンホースの掃除の仕方は、下記の2通りがあります。
- 掃除機を使う方法
- ドレン用サクションポンプ(ドレンポンプ)を使う方法
注意点として、掃除中にエアコンを壊した、もしくは、掃除をしたことによってエアコンが壊れた場合は入居者負担になりますので、慎重に行いましょう。
2-1.掃除機を使う方法
掃除機でドレンホースの先端からゴミ・汚れを吸い取る方法です。
下記の動画が参考になります。
注意点として、ドレンホース内の水を吸い取ってしまうと掃除機が壊れる可能性がありますので、注意しましょう。
2-2.ドレン用サクションポンプを使う方法
ドレン用サクションポンプは、ホームセンターや楽天などでも2,000円~3,500円ほどで売られています。
下記の動画が参考になります。
3.エアコンの水漏れを放置するとどうなる?
エアコンから水漏れしていることを知っていたけど、大家さん・管理会社に連絡せずに放置した場合、善管注意義務を問われる可能性があります。
その水漏れにより壁紙がはがれて壁が腐食したり、フローリングが腐食した場合は、弁償しなければならないでしょう。
水漏れを見つけた場合は放置せずに、対処するようにしましょう。
5.水漏れで家具に損害がある場合は保障されるの?
エアコンからの水漏れで、エアコンの下に置いてあった家具に損害があった場合は、保障されるのでしょうか?
水漏れの原因が大家さん・管理会社にある場合は、保障されます。
大家さんはこのような場合に備えて、施設賠償責任保険(漏水担保付)に加入するのが一般的です。
また、入居者が家財保険に加入している場合は、その保険が使えるかもしれません。
ただ、水漏れの原因が入居者にある場合(エアコンの清掃をしていなかったり、水漏れを放置したなど)は、保障されない可能性があります。
いずれにしろ、大家さん・管理会社・保険会社に確認すると良いでしょう。
まとめ
今回は、賃貸のエアコンの水漏れについてお話しさせていただきましたが、いかがだったでしょうか?
話をまとめますと、エアコンの水漏れの原因は8割りがドレンホースのつまりです。
そして、なぜつまったのか、つまりの原因が重要になってきます。
ただ単に清掃していないことが原因の場合は、入居者負担になる可能性が高いです。
例外として、入居して間もなかったり、設置がわるいことでつまった場合などは、大家さん負担になります。
以上、参考になれば幸いです。