不動産会社に就職するには、宅建の資格を持っていると有利なのでしょうか?
結論から言うと、有利です。有利であることに違い無いと思います。
ただ、宅建の資格が無くても就職は出来ますので、悲観的にならないようにしましょう。
このページでは、元不動産営業マンで宅建を持っているの私が、不動産会社に就職する際の宅建について、語りたいと思います。
宅建所持者にしか出来ない仕事がある
まず、不動産業務には、宅建士にしか出来ない仕事があります。それは、重要事項説明です。
重要事項説明
賃貸借契約や売買契約を締結する際には、お客さんに対して重要事項を説明する義務があります。
宅建士であれば自分で説明することが出来ますが、宅建士でなければ、社内にいる他の宅建士に説明してもらわないといけません。
それでも問題はありませんが、自分で出来ることに越したことはありません。
5人に1人は宅建士が必要
また、不動産会社は、最低5人に1人は宅建士を置かなければならないことになっています。
不動産会社の形態にもよりますが、賃貸仲介専門の不動産会社は、比較的宅建を持っていない営業マンが多いです。
したがって、宅建を持っている人間は重宝されるケースがあります。
宅建を持っていると面接時に有利
宅建は簡単に合格できる資格ではないので、持っているだけで「やる気がある」とみなされるケースがあります。
また、不動産会社にとって、宅建所持者は不動産の基礎知識がありますので、教育の手間がかなり省けるというメリットがあります。
私は4社面接受けて3社に合格
手前味噌で恐縮ですが、私は学生時代に宅建に合格し、不動産会社の面接を受けました。
そして、今までに4社の不動産会社の面接を受けましたが、その内、3社は採用されることが出来ました。
「学生時代に宅建をとったの?すごいね~。」と評価されたこともありました。
やはり、宅建をもっていると有利です。
仕事が出来て、なんぼの世界
ただ、たとえ宅建を持っていたとしても、仕事が出来なければ厳しいです。
宅建士が足りていない会社では生きていけるかもしれませんが、宅建士が足りている会社では、クビになる可能性があります。
不動産業は基本的に営業になりますが、売上を上げれる人間の方が、重宝されます。
宅建を持っていなくても、前向きで売上が上げれそうな人間は、採用される可能性が高くなると思います。
不動産会社は、宅建士がどのくらいいるの?
不動産会社の宅建保有率は、その不動産会社の業務内容によって異なってきます。
売買仲介
売買仲介は、宅建を持っている方が比較的多いです。
逆に持っていないと、少し恥ずかしい感じになる可能性があります。
私が勤めていた売買仲介会社では、中途採用の面接の際は、宅建所持者もしくは営業経験者が採用されていました。
賃貸仲介
賃貸仲介は、宅建を持っていない方が比較的多いです。
不動産会社は、5人に1人は宅建士を置かなければならないので、宅建所持者は重宝されるケースがあります。
資格手当てが付く
宅建を持っていると、資格手当てが付く不動産会社が多いです。
額は不動産会社によって異なりますが、月1~3万円が相場だと思います。
学生なら、在学中に合格するべし
もし、現在学生ならば、在学中に宅建は取得しておくと、就職してからが楽になります。
就職してから宅建をとることは、結構大変です。
今まで、不動産会社で働きながら宅建に挑んでいる方を何人も見てきましたが、なかなか合格しない方が多かったです。
宅建の試験は年1回ありますが、なかには、10年連続不合格の方もいました。(さすがにこれはあんまりですが・・・)
朝から夜まで働いて、帰宅すると体がクタクタ。休みの日も体を休めたり、プライベートで忙しい。
そのような状況の中での勉強は、実際大変です。
もし、今、時間があるのであれば、事前に取得しておくと後が楽です。
かと言って、悲観的になることはありません。なかには3ヶ月で合格する人もいるようです。
以上、「不動産会社に就職するには、宅建の資格を持っていると有利?」でした。
参考になれば幸いです!