オーナー様要注意！管理会社が広告料を抜くケースもある話。

賃貸借契約が成立した際に、大家さんは広告料を支払うことが一般的となっています。

広告料の目的は、自分の物件を優先して紹介してもらう為のもので、客付けした仲介会社へ支払われるのが一般的です。

しかし、客付けした仲介会社へ支払われずに、管理会社が抜いているケースもあったりします。

これでは、大家さんは何のために広告料を支払っているのか分からなくなってしまいます。

このページでは、元不動産営業マンの私が、広告料の不適切な使われ方について語りたいと思います。

広告料を相場より多く支払っている場合は、管理会社が広告料を容易に抜くことができます。

例えば、大家さんが支払う広告料が3ヶ月分だったとします。

管理会社は、仲介会社へ広告料2カ月分で情報を流せば、残りの1カ月分を抜くことが出来ます。

広告料の相場が1ヶ月分だとすれば、本物件は2ヶ月分なので紹介もされやすいです。

賃貸では珍しい特殊な物件で、家賃が高い場合などは、広告料無しでも仲介会社が客付けしてくれるケースがあります。

例えば、その地域では珍しい5LDKのマンションで、家賃が40万円の場合などです。

仮に、大家さんが支払う広告料が1ヶ月分だったとします。

管理会社は、仲介会社へ広告料無しで情報を流せば、1カ月分まるまる抜くことが出来ます。

仲介会社は、お客さんの希望に合った珍しい物件だし、広告料が無くても仲介手数料が高いので、紹介してくれるケースはあります。

上記のような話をすると、大家さんは、自分の広告料が不動産業界内で、どのような情報で流されているのか、知りたいところだと思います。

ただ、不動産業界の内部情報になりますので、知るのはなかなか難しいところです。

しかし、複数の不動産会社と付き合いがあれば、その情報を得られる可能性はあります。

実際にあった話ですが、複数のアパートを所有している大家さんがいて、複数の管理会社に管理の依頼をしていました。

ある日、「他の管理会社に依頼しているアパートの広告料を2ヶ月分に増やしたけど、全然決まらない」との相談を受けました。

そこで、その管理会社から物件情報を取り寄せたところ、広告料は1カ月分となっており、管理会社が残りの1ヶ月分を抜いている可能性があったのでした。

このことを大家さんに伝えると、さらに信頼されるようになりました。
その管理会社には悪いことをしましたが・・・。

以上、「オーナー様要注意！管理会社が広告料を抜くケースもある話。」でした。

全ての不動産会社に当てはまることではありませんが、このようなケースは多く見られます。

不動産業界の内部の情報として、参考になれば幸いです。

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