こんにちは!不動産ハッカーの管理人です。
最近では、賃貸住宅にエアコンが備え付けてある物件が多くなりましたが、なかにはエアコンがない物件もあります。
エアコンがない場合は、自分で取り付けることになりますが、以下のような疑問点がありませんか?
「管理会社や大家さんの許可は必要なの?」
「取り付けたときに開けたビス穴は、あとあと費用を請求されるの?」
「引っ越すときに、エアコンは置いて行ってもいいの?」
このページでは、管理会社に勤めていた経験をいかし、賃貸住宅にエアコンを取り付けるさいの注意点について語りたいと思います。
管理会社や大家さんの許可は必要なの?
結論からになりますが、エアコンを設置する場合は、管理会社や大家さんの許可を得た方がいいです。
あとあとトラブルになることを避けるためにも、連絡はしておきましょう。
ただ、「取り付けが簡単な場合」と「取り付けが困難な場合」で、連絡の必要性が大きく変わってきます。
いずれにしろ連絡は必要ですので、お待ちがえなく!
取り付けが簡単な場合
既にエアコンのホースを通す穴(スリーブ)が開いており、設置場所も決められており、また、近くに室外機を置くスペースがある場合は、実際のところ許可は必要ありません。
決められた設置場所にビス穴を開けたとしても、あとあと修理費用は請求されません。
今の時代、エアコンがない生活をする人の方が少ないですし、エアコンを設置する際にビス穴を開けることは、当然のことです。
退去するときは原状回復義務と言って、お部屋を借りた時の状態に戻すことが原則ですが、この場合は原状回復に当たりません。
国土交通省の原状回復るをめぐるトラブルとガイドラインには、以下のように書かれています。
19ページ
〔賃借人が通常の住まい方、使い方をしていても発生すると考えられるもの〕
●エアコン(賃借人所有)設置によ る壁のビス穴、跡(考え方)エアコンについても、テレ ビ等と同様一般的な生活 をしていくうえで必需品に なってきており、その設置 によって生じたビス穴等 は通常の損耗と考えられる。
エアコンを設置することを管理会社や大家さんに連絡しても、当たり前のように「取り付けていいですよ」と言われると思います。
しかし、後々のトラブルを避けるために、念の為、連絡だけはしておきましょう。
断られることはないでしょうから。
取り付けが困難な場合
もし、エアコンのホースを通す穴(スリーブ)がない場合は、壁に大きな穴を開けることになりかねません。
そうなれば、大掛かりな工事になります。
壁に大きな穴を開けるわけであり、室内にビス穴を開けるのとはわけが違います。
また、2階以上のお部屋でバルコニーがない場合などは、室外機を置くスペースに困ります。
1階までホースを引っ張って、1階に室外機を置くことになる可能性もあります。
そうなれば、外壁にビス穴を開けることになりますし、また、1階に住んでいる方が、「室外機の音がうるさい」と言ってくる可能性だってあります。
エアコンの取り付けが困難な場合は特に、必ず管理会社や大家さんに連絡するようにしましょう。
勝手に工事すると、あとあとトラブルになる可能性が高いです。
事前に連絡することで、エアコンのホースを通す穴(スリーブ)を大家さん負担で開けてくれることもありますし、管理会社や大家さんが室外機の置き場についても指定してくれるでしょう。
引っ越すときにエアコンを置いて行ってもいいの?
もし、エアコンを新品で購入して設置したものの、都合により引越しすることになり、新居でエアコンが必要ない場合、置いて行ってもいいのでしょうか?
「まだ使えるエアコンを置いていくから、いいでしょ?」と思われるかもしれませんが、これは、管理会社、もしくは大家さんに相談になります。
「置いて行っていい」という方もいれば、「撤去して下さい」という方もいます。
経験上では、撤去していただくことの方が多かったです。
その理由は以下の通りです。
- エアコンが本当に使えるのか、確認するのに時間がかかる。
- 次の入居者がエアコンをいらないと言った場合、撤去費用がかかる。
- 次の入居者がエアコンを使って故障した場合、修理費用の負担でトラブルになる可能性がある。
まとめ
- エアコンを設置する際は、管理会社もしくは大家さんに連絡する。
- 決められた場所にエアコンを設置すれば、室内のビス穴の修理費用は請求されない。
- 引っ越すときにエアコンを置いていきたい場合も、管理会社もしくは大家さんに連絡する。
「撤去して下さい」と言われる可能性があることを頭に入れておく。
以上、「賃貸住宅にエアコンを取り付け・設置する場合、許可は必要?」でした。
参考になれば幸いです。