このページでは、元不動産営業マンが「マンションの最上階のメリット・デメリット」について、語りたいと思います。
実際に7階建ての7階に住んで感じたことや、不動産の営業マンのころにお客様から聞いた話、不動産業界で言われていることなどをまとめています。
メリット
眺望がいい
マンションの周りにさえぎる建物がなければ、眺望の良さが期待できます。
晴れた日の景色が気持ちよかったり、夜景が綺麗だったりします。
花火大会の花火がみえる場合は、ベランダでゆっくりと眺めることができます。
上の階からの物音がしない
最上階なので、上からの物音がしません。
他の階では、大人が歩く音や子供が走り回る音、掃除機をかける音などが聞こえてくるケースがあります。
日当たりや風通しがいい
マンションをさえぎる建物がなければ、どの階よりも日当たりや風通しがいいです。
なので、洗濯物をベランダに干しておくと、乾きやすいです。
冬は暖かい
マンションの屋上から熱が伝わってくるため、冬は暖かく過ごすことができます。
寒がりの方には好都合で、冬場の暖房代も節約できます。
優越感がある
最上階はもっとも価格が高いため、優越感があります。
お金持ちが住んでいるイメージを持っている方が多いです。
デメリット
夏は暑い
マンションの屋上から熱が伝わってくるため、冬は温かいというメリットがありますが、逆に夏は暑いというデメリットがあります。
鉄筋コンクリート造は気密性が高いため、熱がこもりやすく、気温が上がります。
そのため、夏はエアコンの電気代がかかります。
エレベーターや階段での昇降に時間がかかる。
最上階はエレベーターや階段で昇降することになりますが、高さがある分、昇降に時間がかかります。
これによるデメリットが多くあります。
- 朝の通勤・通学時はエレベーターが混んで、待ち時間が長くなるケースがある。
- 外出するのが面倒になりがち。
- 外出してすぐ忘れ物に気づくと、取りに帰るのが面倒に感じる。
- 帰宅中など、トイレに行きたくなっときに不便。
- 停電や災害、点検などでエレベーターが使えない場合は、階段を使うことになる。
- 災害があったときに逃げ難い。
地震で揺れやすい
地震の種類にもよりますが、マンションの最上階が一番揺れやすいと言われています。
食器が落下したり家具が倒れたりなど、被害にあう可能性が高くなります。
消防車のハシゴが届かないケースも
消防法により、ハシゴ車のハシゴが届く高さは、31メートルとされています。
もし最上階の高さが31メートルを超える場合は、ハシゴが届かない可能性があります。
ちなみに、マンションの一つの階数の高さが3メートル前後が多いので、31メートルは10階相当にあたります。
泥棒に狙われることがある
最上階だと、泥棒が屋上から侵入できるため、空き巣の被害にあうケースがあります。
また、最上階はお金持ちが住んでいるイメージがあり、狙われやすいと言われています。
風通しがよすぎる
風通しがよすぎることで、ベランダに洗濯物を干していると、飛んでいってしまうことがあります。
ベランダに洗濯物を干す際には、飛ばないよいうにする工夫が必要な場合があります。
真下を見下ろすと、高さが怖い
これは人によりますが、ベランダなどから真下を見下ろすと、高さが怖くなることがあります。
高さは慣れることもありますが、いつまで経っても恐怖を感じる人もいます。
価格が高い
売買と賃貸ともに、他の階と比べて価格や家賃が高くなることが多いです。
以上、「マンション最上階のメリット・デメリット」でした。
参考になれば幸いです。