私が勤めていた売買仲介専門の不動産会社では、同じ店舗にトップ営業マンがいました。

ずばぬけて売上を上げている営業マンでした。

幸いなことに、そのトップ営業マンのに同行したりして色々と教えてもらいました。

新卒で入社した私はビックリしたのですが、お客さんに対してかなりの嘘つきで、それはそれは引いてしまうほどでした。

しかし、嘘つきではあるけど、その嘘はばれない。

さらには、お客さんは気持ちよく契約をして、感謝をしていました。

このページでは、そのトップ営業マンの嘘について語りたいともいます。

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元銀行員と嘘を言う。

中古物件を買う人に対して、住宅ローンを組む際は、ローンの説明をしなければなりません。

住宅ローンは、銀行によって金利が様々で、審査に通りやすい銀行もあれば、通り難い銀行もあります。

そこで、トップ営業マンはローンの説明をする前に、「私はもともと銀行員です。」と嘘をついていました。本当は全然違います。

そうすることによって、お客さんからの信頼度が上がり、話がスムーズに行くそうです。

「どこの銀行ですか?」と聞かれれば、「信託銀行系です。」とか言っていました。

私は隣でそのトークを聞いて、笑いを必死にこらえるのと同時に、罪悪感を感じていました。

あるときは、元リフォーム会社と嘘を言う。

リフォームに関する話が出たときには、「私は元リフォーム会社出身です。」と嘘をついていました。

これも話をスムーズに行かせるためとのことでした。

ある時は元銀行員、そしてあるときは元リフォーム会社になっていました。

おそらく、他にも「元○○」と、他の業種も言っていたと思います。

売主さんへ値段交渉をする際に、でたらめな嘘を言う。

買主さんから申し込みが入った場合は、売主さんへ話をしなければなりません。

そこで、トップセールスマンは、売主さんへ対して、またもや嘘を連発していました。

「買主さんは、昔からそのマンションが欲しくて、新築で販売されているときにモデルルームを見に行ったらしいです。」と。

本当は、全然違います。新築時にモデルルームなんて見に行ってません。

何故そのような嘘を付くのかと言うと、「売ってあげたい」と思わせるためだそうです。

私はトップ営業マンに、「買主さんと売主さんが顔を合わせるときに、その話が出たらどうするんですか?」と聞いてみました。

すると、「大丈夫よ!そんな話は出ないよ!」と、気軽に言っていました。

トップ営業マンは、かなり楽観的でした。

オープンハウスの来客数をごまかしていた。

不動産会社はオープンハウスと言って、土日に空き家を公開して「自由に見てください」といった営業をすることがあります。

そのときに、来場して検討しているお客さんから、「今日何組見に来ましたか?」との質問があります。

本当は全く来てないにもかかわらず、「今日は10組来て、3組検討されています。」みたいな嘘をつきます。

これは、お客様に「やっぱり人気がある物件なんだ。他の人にとられるかもしれない。」と思わせるためです。

この嘘は、トップ営業マンだけでなく、どの営業マンを使っている、よくある嘘になります。日常茶飯事です。

値引き交渉は、買主、売主両方に嘘をつき、上手くまとめていた。

値引き交渉の話ですが、買主には「この売主さんは基本的に交渉が無理です。だけど、なんとか30万円安くなるように頑張ってみます。」と言っておきます。

本当は100万円値引きしてもいいと許可を得ている売主さんなので、30万円だったら楽勝な訳です。

売主さんに対しては、「100万円の値引き交渉が入りました・・・。しかし、なんとか50万円で抑えました。」といいます。

売主さんからは、「ありがとう!」と言われて、50万円の値引きをOKしてもらいます。

そして、買主さんに対して、「頑張って50万円値引きしてもらいました。」と言うと、かなり喜ばれます。

この嘘も、トップ営業マンだけでなく、どの営業マンを使っている、よくある嘘になります。

中古マンションの売買で、物音が本当は気になるけど「気にならない」と嘘を言う。

ある中古マンションでオープンハウスをしている際に、上の階に子供が住んでいたのか、走り回る音がうるさかったです。

お客様が来場したときには、幸いなことに物音が全くありませんでした。

お客様から「上の階の音が響いたりしますか?」との質問がありました。

トップ営業マンは、「オープンハウスでずっと待機していますが、うるさくないですよ!」と嘘をついていました。

後で営業マンいわく、「音に関しては人それぞれで、気になる人も居れば、全く気にならない人もいる」とのこと。

よっぽどうるさくなければ嘘をついても問題にならないとのことでした。「そう言わないと契約できないよ。」とも言われました。

私はなんとも言えない気持ちになりました。

トップ営業マンの考え方

トップ営業マンいわく、「ばれても問題ないレベルの嘘であれば、つくべき」とのこと。

それでお客さんが気持ちよく契約できれば、なおさら良いとのことでした。

私はトップ営業マンのことが恐ろしく思えました。

ただ、同行していて分かったことですが、嘘はつくけど、影では人一倍、お客様に対して親身になって接していました。

だから結果が出ていたのではないかと思います。

 

以上、「不動産のトップ営業マンは、かなり嘘つきでビックリした話」でした。