タバコのイメージ写真

「賃貸住宅だけど、室内でゆっくり一服したい・・。」
「室内でタバコを喫煙した場合、退去するときに費用を請求されるの?」

こんにちは!不動産ハッカーの管理人です。

最近では、街中で喫煙する場所がどんどんなくなってきてきました。
なので、せめて自宅でゆっくりと一服したいものですよね。

しかし、室内でタバコを喫煙すると、壁(クロス)や天井がヤニで黄色くなり、臭いが残ります。
これって、退去するときに費用を請求されるのでしょうか?

結論から言うと、費用を請求されてもおかしくありません。

このページでは、賃貸住宅の室内おけるタバコの喫煙、費用について、語りたいと思います。

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1.原状回復費用を負担しなければならない

室内のイメージ写真

賃借人は退去するときに、お部屋を借りた時の状態に戻さなければなりません。
これを原状回復義務と言います。

もちろん、普通に生活をしていれば、室内は汚れていきます。
これは自然損耗と呼ばれ、自然損耗については費用を負担する必要はありません。

しかし、タバコのヤニ汚れや臭いは、自然に汚れたものではなく、タバコを吸って汚れたものです。
なので、「通常の使用による汚れを”超えるもの”」と判断され、費用を賃借人が負担しなければなりません。

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に、そのことが書かれています。

原状回復をめぐるトラブルとガイドライン 18ページ

[賃借人の使い方次第で発生した りしなかったりするもの(明らかに 通常の使用による結果とはいえ ないもの)]
●タバコ等のヤニ・臭い

(考え方)喫煙等によりクロス等がヤニで変色したり臭いが付着している場合は、通常の使用による汚損を超えるものと判断される場合が多いと考えられる。 なお、賃貸物件での喫煙等が禁じられている場合は、用法違反にあたるものと考えられる。

また、国土交通省の賃貸住宅標準契約書にも、以下のように書かれています。

[賃借人の負担となるもの]
タバコのヤニ、臭い(喫煙等によりクロス等が変色した り、臭いが付着している場合)

つまり、基本的にタバコによるヤニ汚れや臭いは、賃借人が費用を負担しなければなりません。

2.費用はどのくらい請求されるの?

計算方法のイメージ写真

請求額については、法律で定めがありません。
つまりグレーゾーンなので、管理会社や大家さんによって違いがあるわけですね。

なので、実際トラブルになりやすいです。

まず前提として、タバコによるヤニ汚れや臭いは、借主が費用を負担するべきものです。

例として、間取りが1K(6帖)で、壁と天井のクロスを全面張り替えした場合は、以下の通りになります。

項目 費用
壁・天井クロス張り替え(約65㎡×1,200円) 78,000円
ハウスクリーニング 30,000円
エアコン内部クリーニング 12,000円
消費税 9,600円
合計 129,600円

クロスの1㎡あたりの単価は900円~1,500円が相場です。
今回は、1,200円で計算しています。

原状回復費用を合計すると、129,600円になります。
最低このくらいの見積もりが上がります。

管理会社によっては全額請求してくる場合もありますが、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」をみると、全額負担するべきかどうかは微妙なところではあります。

なので、あらかじめ知識をつけておいて、交渉してみることが大切です。
交渉次第では、費用がグンと安くなるケースもあります。

2-1.ガイドラインではどうなってるの?

ガイドラインでは、「クロスの価値は、6年経過すると1円になる。」とされています。

どういうことかと言うと、入居する前に新品で張り替えたとしても、生活していればクロスは自然に汚れていきます。
クロスの価値は、年月が過ぎるとともに徐々に下がっていき(経年劣化)、6年後には1円になるのです。

原状回復の図
国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」12ページ

つまり、「もし、入居してから数年後に退去して、借主負担でクロスの張替が必要になったとしても、クロスは経年劣化しているため、借主に100%負担させるのは可愛そうだ!」との内容です。

また、「入居した年数を考慮して、張り替え費用の負担割合を決めるべきだ!」との考えです。

なので、管理会社から原状回復費用を100%負担するように請求された場合は、このガイドラインの考えを武器に、負担割合を交渉してみましょう。

注意点

クロスの価値は6年経過すれば1円になりますが、100%負担しなくていいと言う話ではありません。

大家さんは、入居者が変わるごとにクロスを張り替える義務はありません。
クロスが綺麗であれば、張り替えずにクリーニングだけで、また賃貸することができます。

今回は、タバコによるヤニ汚れや臭いが原因で、張り替えなければならなくなったので、借主も負担するべきとなります。

まとめ

タバコのヤニ汚れや臭いによる原状回復費用は、基本的に借主負担になります。

例として、1K6帖のお部屋であれば、129,600円以上を請求される可能性があります。

ただ、国土交通省のガイドラインでは、経年劣化の考え方があります。
クロスの価値は、年数とともに下がっていき、6年後には1円になります。

なので、それを武器に、管理会社に負担割合を交渉してみましょう。

 

以上、「賃貸住宅でタバコを喫煙すると、退去時に費用を請求されるの?」でした。

参考になれば幸いです。